喰代泰子のブログを更新しました。
令和5年3月12日
マリーアントワネットの母マリアテレジア Maria Theresa は
幼少の頃から両親の厳格なカトリック教徒教育を受けた影響で
道徳を大変重要視するよう自らの子供たちに厳格な教育をしていました。
またマリアテレジアは大変優しい性格で
女帝としての働きをしながら
母親として子供に愛情を注ぎ教育も怠りませんでした。
当時のオーストリアには珍しくお風呂にバスタブを入れ
マリーアントワネットをバスタブに浴し
生き残った6人の娘には幼少からバレエを習わせ
礼儀作法は当然のこと道徳に沿う生活をすることに
力を入れて教育しました。
末娘のマリーアントワネットにもマリアテレジアの教育は施されていました。
天真爛漫なマリーアントワネットは14才でフランスブルボン王朝の王太子に
嫁ぎました。
ヴェルサイユ宮殿に初めてバスタブを入れたのはマリーアントワネットです。
14才からその生涯を閉じるまで夫であるルイ16世を
裏切ったことはなかったのです。
当時のヴェルサイユ宮殿は、宮殿に集う貴族たちが
愛人をつくり愛の交換に夢中になっていましたが
フランス王妃マリーアントワネットは生涯ルイ16世を
裏切ることはなかった。
フェルゼン伯爵との逸話はなかったのです。
マリーアントワネットの脳裏には
マリアテレジアが娼婦を厳しく取り締まっていたその光景が焼き付いていて
とても愛人をつくるという不道徳を自分に許せなかったのです。
母マリアテレジアもまた夫フランツ1世 Francis I を裏切って愛人をつくったことがなく
フランツ1世が崩御した後、15年間を生涯を黒のドレスで過ごしました。
マリーアントワネットもまた母と同じくルイ16世崩御の後喪服である黒のドレスで過ごしたのです。
良い生き方が人生をつくります。