2021/12

☆『なぜそれは起こるのか』&来年もよろしく

今日は四字熟語の話です。

私はむかしから本を書いてきました。
書くときにまえがきなどに「四字熟語」を1つ入れるのと
まったく入れないのとでは、その本の重みが違ってくるので
意識して四字熟語を使うようにしていました。

たとえば、サンマーク出版から1996年に出した『なぜそれは起こるのか』。
以下この本のまえがきです。

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 昔から「二度あることは三度ある」という。過去に起こったことは、いつかふたたび起こる。
なぜか。それを科学的に解き明かしたという男がいる。その理論を今から十五年ほど前、
彼は初めて一冊の本にしたためた。それは難解かつ冒険的な本であった。
そして権威ある科学誌『ネイチャー』に、「焚書候補ナンバーワン」と酷評された。
 
 一方で彼の仮説にひそむ大いなる可能性を認識し、驚嘆しつつ熱い支援を送った
著名な科学者たちが少なからずいた。毀誉褒貶(きよほうへん)のこれほどに
激しい学説もめったにないだろう。そのためイギリスの科学界はテレビ局を巻き込んだ
大変な騒ぎになった。その男の名はルパート・シェルドレイク。ケンブリッジで生化学の
博士号をとった。本書は、その天才の展開する仮説を紹介するものである。

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ここで私は「毀誉褒貶(きよほうへん)」という四字熟語を使いました。
三省堂『新明解四字熟語辞典』によると、ほめたりけなしたりすること。
そしりとほまれ。また、ほめたりけなしたりする世評。世間の評判。
「毀」「貶」はともに、そしること、けなすこと。「誉」「褒」はともに、ほめること。とあります。

ひきつづき、『なぜそれは起こるのか』のまえがきです。

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 その仮説(シェルドレイクの仮説)を要約するとこうなる。
すなわち、現在自然に存在する生物の特徴的な形と行動、また物理的、科学的なあらゆるシステムの形態は、
過去に存在した同じような形態の存在の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する。
それは「形の場」による「形の共鳴」とも呼ばれるべきプロセスによっている……。

遺伝現象を考えてみよう。子供が親の形質を受け継ぐのは、親の遺伝情報を持った遺伝子を子供が
受け継ぐからだ。遺伝子こそが過去の生物存在のすべての情報を未来に伝えるものだ。
私たちはそう思っている。しかしシェルドレイクは、それも「形の場」による「形の共鳴」が
なければ成立しないと主張する。

テレビ受像機のスイッチを入れても、放送局の送り出す電波に共鳴しなければブラウン管に映像は
現れないように、生物も、過去に存在した生物の「形の場」に共鳴しなければ、その形も行動も
現実にはならない。彼はそう主張するのだ。

これは今化学会で流行の物質還元論、つまり生物現象はすべて物質現象に還元して解明することが
できるという説に、明らかに反する。読者は、なんとクレージーなと、笑いとばすであろうか。

しかし、この仮説を裏付ける実験があるのだ。
水槽から脱出する道をネズミに学習させる実験がそのひとつだ。

この実験を受けたネズミの子孫たちは、世代を追うごとに、よりたやすく水槽から脱出する。
そればかりではない。その後、まったくかけ離れた地の実験室で同様の実験を行ったところ、
ネズミは初めからいとも簡単に水槽から脱出してしまったのである。

さらに、イギリスのテレビ局が協力して行った、パズル絵に隠された絵柄の認識実験。
本物のヘブライ語や、本物のモールス信号の方が、にせものよりも学習しやすいという実験。
良まれたばかりのヒヨコが光るものをつつく習性を利用して行われた実験などが、
この仮説を支持する結果を出した。
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さて、四字熟語はネットで検索するとたくさん出てきます。そのなかで私が気にいったものを
以下に10ほど列記しておきましょう。

1.一陽来復(いちようらふく)
2.朝令暮改(ちょうれいぼかい)
3.一期一会(いちごいちえ)
4.因果応報(いんがおうほう)
5.臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
6.諸行無常(しょぎょうむじょう)
7.温故知新(おんこちしん)
8.唯我独尊(ゆいがどくそん)
9.明鏡止水(めいきょうしすい)
10.心機一転(しんきいってん)

さて読者の皆さん、これらの四字熟語、意味をご存知ですか?

Goo辞書を調べてみて、知っていたつもりでも知識を新しくすることができました。
まさに「温故知新」です。

以下にコピペして書いておきますね。

一陽来復:冬が終わり、春が来ること。新年が来ること。
また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。

朝令暮改:命令や政令などが頻繁に変更されて、一定しないこと。
朝出した命令が夕方にはもう改められるという意から。

一期一会:一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。
生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。

因果応報:人はよい行いをすればよい報いがあり、
悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。
もと仏教語。行為の善悪に応じて、その報いがあること。
現在では悪いほうに用いられることが多い。
「因」は因縁の意で、原因のこと。
「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのこと。

臥薪嘗胆:将来の成功を期して苦労に耐えること。
薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。
「臥」はふし寝る意。「薪」はたきぎ。
「嘗」はなめること。「胆」は苦いきも。

諸行無常:この世の万物は常に変化して、
ほんのしばらくもとどまるものはないこと。
人生の無常をいう仏教の根本的な考え。仏教語。
「諸行」は因縁によって生じた、この世の一切の事物。

温故知新:前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり
考えたりして、新たな道理や知識を見い出し、
自分のものとすること。
古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。

唯我独尊:この世で、自分ほど偉いものはいないとうぬぼれること。
釈迦しゃかが生まれたときに七歩歩き、一方で天を指し、
他方で地を指して唱えたという言葉と伝えられる。
この世の中で自分より尊いものはいないという意味。

明鏡止水:邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。
「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。
「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。

心機一転:ある動機をきっかけとして、
すっかり気持ちがよい方向に変わること。
また、あることをきっかけに、すっかり気持ちや心を
よいほうに入れかえること。
「心機」は心の働き・心のはずみ・気持ち。
「一転」はまったく変わる、がらりと変わること。

現代生活は、言葉はなるべくわかりやすいようにという風潮がありますが
仕事場で同僚や上司、さらに友人や家族内でこういう四字熟語を使えると
カッコイイですね。カッコつけやがってなんて思われるかな?(笑)

皆さまどうぞよいお年をお迎えください。

文責:ほおじろえいいち