振り子の法則トランサーフィン3

- 2009年3月初版発行
- 単行本
- 徳間書店:ISBN 978-4-19-862368-5
内容紹介
ロシアでシリーズ(全7巻)50万部を売り上げているベストセラー、ヴァジム・ゼランド著『リアリティ・トランサーフィン』第3巻の邦訳版。須貝正浩訳+ほおじろえいいち監修。
目次
- ・ 第1章 落胆、ストレス、疎外感、疲労、無気力――
- エネルギー不足のあなたに伝えたい秘伝のパワー充電法
- ・ 第2章 心地よい人間関係を作り出す
- フレイリングという方法を学ぶ
- ・ 第3章 自信はなくてよい、闘うこともしなくてよい――
- 振り子のゲームを振り払うコーディネーションについて学ぶ
- ・ 第4章 バリアントの空間を滑るがごとく――
- さあ、過去へ向かって出発進行!
- ・ 第5章 悩み相談の手紙に
- トランサーフィンの観点から回答します
- ・ 第6章 結論――あなたの人生に働く
- トランサーフィンの法則を上手に活用していただくために
監修者解説より
巷(ちまた)には自己実現や成功哲学を説いた書物があふれています。それぞれに勉強になることが説かれていますが、私の目からすると、それらのほとんどが観念論的で大同小異。どれも以前どこかで聞いたことがあると感じるものばかりで、しかも科学的な根拠や実証にかけているのではないかとさえ感じます。
ロシアの著者ゼランドの本書シリーズは、それらと一線を画しています。さすがもと量子物理学者。その視点が科学的で、しかも非常に斬新です。加えて、体験者の声なども本書第三巻から一部登場します(第五章)。最新科学とスピリチュアリティの融合をテーマに本を書き、人生の真の幸福とは何かを追究していきたい私には、これはたまらなく魅力的です。
本書第一巻を邦訳上梓したのが二〇〇六年十二月。多数の熱心な読者の方々の要望に勇気づけられ、第二巻の邦訳本が完成したのが二〇〇七年六月でした。その第二巻で、私は本書第三巻のことをこう紹介しました。私たちのエネルギー・フィールドや魂(フレイリング)などに関するリアリティ・トランサーフィンの「奥の手」が書かれています…と。そして著者ゼランドは「第三巻を読むことで、あなたは人生ラインから人生ラインへの移動を体験する方法を学ぶことになる」と書いています(第二巻157ページ)。
その通り、第三巻は幸福獲得法「リアリティ・トランサーフィン」の、思ってもみなかった奥の手、そして違う人生ラインへの乗り換え方法などが書かれています。しかもそれはコロンブスの卵のようなものだったと、私には思えます。本書シリーズ第一巻と第二巻をすでにお読みの方も、そう思われるでしょう。読んでいてほんとうに興味が尽きません。
第二巻のまえがきでも述べましたが、私たちは物質の集まりというだけではなく、エネルギー情報体としての側面を持っています。それは私たちが波動エネルギー的な存在でもあるということです。第三巻ではいよいよその実態が解き明かされました。
そのひとつに、他人のエネルギーを吸い取る人の存在があります。彼らはエネルギー・バンパイア(エナジー・バンパイア)と呼ばれ、日本では昔、生霊(いきりょう)といわれていました。これは迷信ではありません。今欧米でも研究され始めており、このような人たちは実際にいるのです。それも私たちが波動エネルギー的な存在であることから、起こる現象のひとつだったのです。
第三巻においても忘れてはならない重要な概念は、「振り子」です。波動エネルギー的存在である人間が集まり、同じ思いをいだいて活動するようになると、組織としてひとつのエネルギー体が形成されます。実はそれはエネルギー・バンパイアより注意すべき存在だったのです。社会のいたるところにあって執拗に私たち個人のエネルギーを吸い取ろうとし、あるいはまたそのメンバーになるよう誘惑するそのエネルギー体にどう対処するか。それが、リアリティ・トランサーフィンの重要な鍵になっています。
たとえば、病気撲滅の名目のためにつくられた医学という振り子。ゼランドは今までの医学や病院が実は私たちの健康をかえって損ねかねない強力な振り子になっているかもしれないという視点を提示しています。
私が本書第三巻でとくにおもしろいと思った点が二つあります。一つは、意図が自由エネルギーを用いることで形成されるということ。もう一つは自信を持つための肯定表現(アファーメーション)は幼稚で無駄だとゼランドが断言している点です。いずれもかねてから私も同じように考えていました。
自由エネルギーとは、外界から私たちに入ってくるエネルギーで、これは不思議な外的意図のエネルギーでもあります。科学ではまだ解明されてはいませんが、「気」「プラナ」「生命エネルギー」であるかもしれず、願望達成やシンクロニシティに深く関係するものなのかもしれません。
巷の成功哲学では、世界を自分に屈するよう強いるやり方を勧め、また自分自身には肯定表現を繰り返すことによって成功へと導こうとします。しかし、セランドが勧める方法は、外的意図のエネルギーをうまく利用することにより、世界が自然と自分の思うようになることを容認しようというやり方なのです。
なお、本書のシリーズは、第一巻から三巻までが初めのセットになっています。次のセットは第四巻と五巻です。これがまた素晴らしい内容のようです。すでに読み終えている翻訳者の須貝さんによると、第四巻は、振り子が存在することの証明を具体例から行おうとしているのが非常に面白いといいます。また、前世を記憶する子供たちのことやインディゴ・チルドレンのことなどにも話題が及んでいるそうです。さらに第五巻では、ゼランドがインタビューに答えて語っている「二元鏡」の使い方、つまりリアリティの操縦法が語られているといいます。
この二冊は『リンゴは空へと落下する』という題名の本を二つに分割したものですが、読者の皆様のご要望を多数いただき、第三巻に引き続き、是非とも邦訳できたらと願ってやみません。
なお、ロシアでは本書シリーズは九巻まで、また関連本として様々な種類の本が出版されているといいます。贈答用豪華装丁本、ポケットサイズの文庫本、CDにMP3ファイルで収録されたオーディオ・ブック、『75日間トランサーフィン実践コース』などです。